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「ボヴァリー夫人」 ギュスターヴ・フローベール著 山田 ジャク訳 - 2012.05.22 Tue



ボヴァリー夫人は誰かを愛したいのではなく
恋をしている自分自身が愛しいのかもしれません。

世界の三大夫人とは?と試験にもしも出たとしたら
真珠夫人、ボヴァリー夫人、エマニュエル夫人と解答欄に
筆圧高い字で自信をもって記入してしまいそうです。

医者のボヴァリーと結婚した美しき女性ボヴァリー夫人こと
エンマが平凡な暮らしから逃れるため不倫を重ねる物語。

エンマはどんな女性かと申しますと
舞踏会でワルツをいっしょに踊った
「子爵」の愛称で呼ばれている男性の忘れて行った
葉巻入れを持ち帰り戸棚にしまっておき
時々取り出してはながめ、なかをあけ、
香水とたばこの薫りの入りまじった裏地のにおいまで嗅ぐのです。
それから子爵様はこの葉巻入れを恋人からおもらいになったのかしらん。と
その恋人が思いをこめて葉巻入れに刺繍するところを想像しはじめ
恋の息づかいがこの布地の目のあいだを通り抜けたのだわ。と想うのです。
すっかり子爵様の恋人になった気分のエンマです。

理想を追い求める
理想の生活を手に入れたとしても
また新たな理想がうまれる。
恋する相手に理想を求めても
お相手が自分の想う通りには
行動してくれるはずがないのは仕方がない事です。

火星まで行って火星人に恋をしても
しだいに木星に住む木星人に恋したくなるような
ボヴァリー夫人なのです。

訳者の山田氏は1920年生まれ。母は森茉莉。祖父は森鴎外。
解説を蓮實重彦氏が書かれていて
原文の散文性に忠実な言葉遣いで訳されているとのことです。
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