2013-01

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四つ角のベーグル屋さんの夜 - 2013.01.19 Sat

四つ角の信号の向こう側に
あたたかい灯りがともっている。
いつもは昼間に通りがかって
気が付かなかった夜の灯り。

壁はシンプルで小さな長方形の窓。
お店の中でテーブルを挟んで向かい合って
楽しそうに話している二人の女性を
一枚の絵のように見せている。

信号待ちをしてほんの少し休憩した
心の真ん中に空いた心の空間と
少し離れないと見つけられなかった距離感。
そこに現れたベーグル屋さんの夜の時間。




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音の言葉 - 2013.01.03 Thu

「レ・ミゼラブル」の映画を見た。
歌の素晴らしさの意味、歌の表現する感情。
調べてみたくなった。
映画の中で苦悩、悲しさ、切なさが
歌われていることにより、救われている
そんな気がした。

『西洋音楽史』パウル・ベッカー著の本を読む。
この中にわたしの知りたいことの何かが
書かれているかもしれないと思った。

「芸術は生きた肉体において、
あるいは肉体から創造されるのである。
なぜなら、肉声は人そのものである。
それは可視なものから不可視なものすなわち音を発する
空気の現象のなかに投影させられるのである。

歌声のなかに人間を知覚せしめるものは耳であるが
耳は、現実に人間の実体を見る眼とは比較にならぬほど
人間の本質を鋭敏に我々に知覚せしめる。
かくして、もっぱら肉声をのみ用いるところの
この偉大なる芸術が、
この感覚的に最も温か味ある材料を形式づけるために
最も抽象的な構成組織に頼らねばならなかったということの
理由が理解されるのである。

和声をば重力の感覚が音響の知覚のなかに
働いたものとみるのがよい。
音の重力の変動であり、
音響の静力学的な動揺であり
平衡である。
和声はこれを頭の尖った空気柱と考えると
その構造を理解しやすいであろう。
すなわちそれ自身空間的なものであるから
これが形づくる諸形式も空間的な形式であり、
したがって空間的な運動に基づいている。

空間的な運動とはすなわち動感と呼ばれるものであり
それが部分音の運動として現れるときに我々はこれを
旋律と呼び
抑揚ある音の運動として現れるときに
節奏と呼び、
この旋律か韻律の個々の運動が
強く弱く、
あるいはその中間に、
陰影づけられるときに陰暈と呼び、
最後にそれが音色上の活動として現れるときに
これを色彩と呼ぶ。

すなわち旋律、節奏、陰暈、色彩は
音楽の動的な作用であるが
それは空間的な活動力であって、
この活動力の作用の結果、
和声の空間的な諸形式が活動を始めて、
芸術的な諸形式にまで形成されるのである。

人間が己だけの喜びや苦しみを抱いて世界に孤立し
芸術は彼にとって生活感情を託す、
いわば体験の表現の媒体となったのである。

ロマン主義芸術が、人間存在の本来性を止揚して
個人の生活そのものを表現の対象とした点で、
演劇的な芸術であった。
ロマン派によって音楽が音の言葉として把握された。
その言葉とはあらゆる内的な起伏や烈しい感動に
直接追従し得るものであった。
ただこの音楽の言葉は、
普通の言葉のような一つ一つの明確な意味をもたず、
それだけで何かを表現しようとするものである。

ロマン派の音楽は、
純粋な音楽の世界とは別の他の表現を目指すための媒体。
作曲家は感情の起伏に従って、できる限り多様な、
凹凸のある、熱情的な方法を求めた。
それが劇の世界であった。
この世界にはあらゆる詩的な、
標題的な観念や、
自己の表象のあるいは
幻想の対象となるものが合流し、
それらが直接音楽に反映し、
また逆に音楽によって生かされるからであった。」


歌うことにより
登場人物の悲しみや苦悩は
音の言葉として届いた。











宮沢賢治の手紙、ちいさな青い光からの手紙 - 2013.01.01 Tue

2012年もあと10分くらいで終わろうとしています。
空には月と星が輝いています。

宮沢賢治が教え子に書いた手紙にこのような言葉が。


「上のそらでなしに、

しっかり落ちついて、

一時の感激や興奮を避け、

楽しめるものは楽しみ、

苦しまなければならないものは苦しんで


生きて行きましょう。」


書いているうちに2013年を迎えました。

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします(^^)
良い一年になりますように。




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