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「茶の湯といけばなの歴史」 日本の生活文化  左右社 - 2012.08.20 Mon

生活と芸術という視点から日本の生活文化を見ようとする。

江戸時代に芸術といえば武道における技芸であり
職人のもつ技術をさす言葉で
美的価値を求める人間の創造活動の成果という
西洋近代のアートの翻訳語とは別の意味であったとのこと。

日本には、今日いう生活も芸術もなく
それらを一体としたくらしがあり、
その思いを、ある時は
「あはれ」
「おかし」
「ばさら」
「幽玄」
「わび」
「かぶき」
「粋」
「伊達」
などの言葉で表現してきた。

芸術の生活化、生活の芸術化の伝統について述べている章がある。
平安時代の貴族は寝殿造りの住宅に住み、
その室内の建具や調度の
襖障子
屏風
几帳
などには日本の風景や風俗を主題とした
「大和絵」が描かれ、
飾り棚には蒔絵の硯箱や文箱などが置かれるのが普通であった。

そのような美術品に囲まれた室内で
和歌を贈答し
物語や物語絵を創作したり鑑賞する毎日を
過ごしていたわけだから
平安貴族にとっては生活そのものが高い芸術性をもっていた。

平安前期は屏風の絵の主題が
中国の風景や風俗を描く「唐絵」であった。
しだいにその唐絵を和風化して
平安中・後期には日本の古典様式である
「大和絵」を確立した。
唐絵から大和絵への展開に際して
大きな役割を果たしたのが
襖障子や屏風の絵、
すなわち障屏画だった。

平安中期になると貴族たちは
日本の風景や風俗であることを求め、
絵の表現においても自分たちの
生活感情や自然観を満たすものを求めた。
その結果、技法や様式までが和風化して
大和絵の誕生となった。

これはいいかえると、
外来文化の受容ということである。
受容して日本の環境にあわせて変容させることで
定着したのである。
当時の芸術は生活(環境)と密着していたから
中国から伝わった音楽や美術工芸は
生活化することで定着した。 



この本は松本清張が描いた
日本美術史の芸術家10人の歴史短編小説
『小説日本芸譚』を読み、
松本清張が描いた千利休のドラマにはまりこみ
千利休をもっと知りたいという思いで
読みました。

近代数寄者の世界で
井上世外
藤田香雪
益田鈍翁
村山玄庵
根津青山
高橋箒庵
原三渓
小林逸翁
松永耳庵
の紹介もあります。







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● COMMENT ●

こんばんは。
日本の美的感覚は、まさしく生活美ですよね。
禅に裏付けされた、侘び寂び。
深山幽谷のような、趣のある毎日を過ごしたいものです。笑

慧さんへ

日本は四季があって季節の移ろいを感じ、日々の暮らしの中で
その季節を楽しむというのも生活美だったりしますよね。
忙しくても一日の中で少しだけでも
丁寧に過ごす時間を作ることを心掛けたいです(^^)。


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