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『白夜』  ドストエフスキー著  角川文庫 - 2012.10.24 Wed

1848年に発表のドストエフスキーの短編。
主人公の青年は26歳。
当時のドストエフスキーと同じ年齢である。

副題に
感傷的ロマン
ある夢想家の思い出より
とある。
第一夜から第四夜そして、朝。

夢想家の青年は自分の住む
ペテルブルクじゅうの人間が
孤独な自分を見棄てて別荘へと
楽しそうに出掛けてしまうと
奇妙なわびしさに苦しめられる。

夢想家というのはひとりでいても
空想して楽しく過ごせると思いがちであるが
淋しがりやであるからこそ
夢想して孤独を癒さずにはいられない、
ということだったりするのかもしれない。
ペテルブルクで見かける小さな石造の建物も
ありったけの窓で私を見つめていると想い、
親しい友人のように思い毎日眺めている。

ある夜に運河のほとりで出会った女性に
恋心を抱く。そして青年は語る。

自分の空想の一周年記念を催す羽目に追い込まれること。
その一周年記念は雲をつかむような
空想の世界を対象に取り行われること。
空想は実在のものではないので、
それを追い払う方法がないこと。
空想もやはり長い生命をもっていること。
そしていつの日か幻想の世界は影がうすれ
空想はしおれて、秋の枯葉のように散ってしまう。
それこそ完全にひとりぼっちになってしまうと.......。

孤独な青年に現実の温かみをもつ彼女の手。
彼女は手を差しのべ青年の手を握る。
この短編を書いた頃の
ドストエフスキーにもそんなひとときが
あったのだろうか。












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● COMMENT ●

こんにちは。
夢想にしがみついて生きること。
飲みたくもないお酒を全身に浴びて、部屋の隅で震えるようなものなのかもしれませんね。
白夜、すごく興味をもちました!
探してみますねー。

慧 さん、こんばんは。
ほとんど全篇が夢想家の青年と女性とのふたりの会話なのですが、
織り上げられている内面の声の語りが続きます。
おすすめなので読んでみてくださいね!

空想の世界にしがみつく

≪夢想家というのはひとりでいても
空想して楽しく過ごせると思いがちであるが
淋しがりやであるからこそ
夢想して孤独を癒さずにはいられない、
ということだったりするのかもしれない。≫

 なるほど、逆に寂しがりやだからこそ、空想の世界で孤独を癒さなければならないのですね。
 現実の寂しさに耐え切れなくなってしまうため、空想の世界にしがみついてしまうのでしょうか。

孤独って。

タケゾウさん、こんにちは。
孤独と感じるから空想を楽しむのか、空想を愛するがゆえに孤独になりたがるのか。
どちらにしても拠り所とする「心の友」に感じるものは持っていると思うので
寂しがりやなのでしょうね。孤独ではいられないのかも。


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まとめ【『白夜』  ドストエ】

1848年に発表のドストエフスキーの短編。主人公の青年は26歳。当時のドストエフスキーと同じ年齢である。

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